OG紹介

KOSEN students interview

長谷川 真梨菜さん

米子高専卒業

富士フイルム
ビジネスエキスパート株式会社

高専の実践的な授業が
ダイレクトに活きています。

Q. お名前と現在の所属を教えてください。

長谷川真梨菜です。富士フイルムビジネスエキスパート株式会社 RD&E本部 材料開発支援部 医療材料開発センターに所属しております。

富士フイルムビジネスエキスパート株式会社

Q. どの高専に通っていましたか?

鳥取県の米子高専に通っていました。

Q. 高専本科卒業後の歩みを教えてください。

高専本科卒業後は専攻科に進学して2年間研究を続けました。その後この会社に就職しました。

Q. 高専時代はどんな研究をしていましたか?

出芽酵母の研究をやっていました。鳥取県の名産品に「20世紀梨」という梨があるんですけど、一つの果実を大きくするために、小さい赤ちゃん梨の時に間引いて果実を一つに絞るっていう工程があるんです。そこで出た廃棄予定の赤ちゃん梨を農家の方から貰ってきて、エキスを取り出して出芽酵母に加えると、出芽酵母の寿命が延びるっていうデータがあって。それで「どうして出芽酵母の寿命が伸びるんだろう?」っていう、その原理を解明する研究をしていました。

Q. 高専時代の一番の思い出はなんですか?

年に一度、「高専祭」っていう、高校でいうところの文化祭があるんですけど、それが一番の思い出ですね。高専祭では学科のクラスメイトと一緒に展示物を作ったり、中学生向けの実験をセットして教えたりだとかっていうのを毎年やっていて、クラスメイトと一緒に活動したいい思い出になっています。

長谷川 真梨菜さん

Q. 高専時代にがんばったことはなんですか?

課外活動ですね。私は放送部に所属していたんですけど、放送部っていうと校内放送のイメージがあるじゃないですか。でもうちの高専は校内向けの放送というよりも学外に向けた放送というか、ラジオ番組や映像作品の制作を主にやっていて、地元のラジオ局と一緒にラジオ番組を作ったり、大会に向けてドラマとか映画を作って出品したりしていました。私は脚本を書いたり、役者をやってみたり、動画や音声編集なんかを頑張っていました。

Q. 今はどんなお仕事をしていますか?

今は富士フイルムの研究のお手伝いをしています。抗体医薬品っていうお薬を開発する研究をしていて、細胞培養や遺伝子解析を主にやっています。

長谷川 真梨菜さん

Q. 高専での経験で、今とても役に立っていることはなんですか?

卒業研究が一番役に立っていると思っています。高専は実践的な授業が多かったので、実験の手技とか機械の扱い方とか、実験原理などの知識がダイレクトに活きています。

Q. 高専時代、やっておいたほうが良かったと思うことはなんですか?

英語ですかね。仕事で使う実験のプロトコルや試薬の情報は英語で書かれていることも多いので。あと海外のグループ会社の方が来ることもあるので、その時に英語が使えたらもっとたくさんコミュニケーションが取れていたのになと思うことが結構あります。

Q. 小中学生に向けて進路のアドバイスをお願いします。

今はまだ自分のやりたいこととか就職とかあまりイメージが湧かないと思いますが、自分の好きなことを仕事にできるってすごくいいことだと思います。自分の好きなことや興味のある分野をどんどん突き詰めていけば、自ずと自分のやりたいことっていうのが見えてくると思うので、まずは自分の興味のある分野について色々調べてみてください。応援しています。

長谷川 真梨菜さん


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