実施報告 2012高専女子フォーラムin関西
(午前の部) 女子中学生・保護者を対象としたセッション
10:00-12:30 女子中学生・保護者を対象とした
高専女子学生によるポスタープレゼンテーション
(午後の部)企業関係者を対象としたセッション
13:30-15:30 開会挨拶 国立高等専門学校機構 理事 京兼 純
企業関係者を対象とした高専女子学生によるポスタープレゼンテーション
15:30-16:30 発表希望企業の方の高専女子学生・高専教員に対するポスタープレゼンテーション
16:30-17:00 企業参加者と高専教員の名刺交換会
17:00 閉会挨拶 奈良工業高等専門学校 校長 谷口 研二
2012年12月9日(日)、新大阪丸ビル別館において「2012高専女子フォーラムin関西」(主催:国立高等専門学校機構)を開催しました。このフォーラムは、平成24年度高専改革推進経費「全国高専女子学生の連携による高専女子ブランド発信事業」の一環として行われたもので、高専女子の実力を社会に向けて発信することを目的に実施しています。
本事業では、昨年度末3月27日(火)にも東京・竹橋の学術総合センターにおいて、「2011年度全国高専女子フォーラム」を開催しました。このフォーラムは、高専女子について情報発信する初めての大規模な催しでしたが、高専女子学生・高専関係者・女性技術者の活躍促進
を図る企業が、互いの意識向上や情報交換を行う有意義な場として大いに盛り上がりました。それを受け、今回の高専女子フォーラムin関西では、高専女子ブランド発信事業実施校以外の近畿地区の高専にも参加の枠を広げ、新大阪で開催しました。午前の部では、女子中学生とその保護者を対象に、「高専でどんな未来が待っているか」と題し、全国9高専の女子学生が作成した高専データブック「高専女子百科」を使った高専女子の紹介とともに、専門教育や研究内容、学生生活の紹介、高専女子の課外活動での活躍について10高専から28件40名の女子学生がポスター発表しました。
来場した女子中学生からは「今日来る前は、高専について全然わからなくて不安だったけれど、よく分かった。」、
保護者からは「高専=むさくるしい、専門的というイメージだったが、『女子』という単語に好印象を持ち、クラブ活動など楽しい事もあるのだとイメージが変わった。入学説明会等も終わってしまっていたので、ラストチャンスと思い、来ることができてよかった。」と高専への理解を深めていただけたようです。
今回のフォーラムでは、女子中学生とより仲良くなれるようにと、来場した女子中学生の名刺を会場において作成、高専女子学生との名刺交換の場を設けたところ、会話の弾む声もよく聞かれました。さらに高専女子学生の名刺を5枚集めた女子中学生には『高専女子手作りのリップクリーム』をプレゼントしました。「受験のお守りにする」ととても好評でした。
午後からは、前半が女性技術者の育成・活躍促進に関心のある企業関係者へのポスター発表ということで、午前中とは雰囲気が変わり、緊張感ある空気の中、高専女子学生たちがプレゼンテーションを行いました。「企業の人が、勉強内容をどのように仕事へ生かせるかアドバイスをしてくださり、自分の勉強が役立つことを実感できた。これからもっと焦点をしぼって、仕事としてやりたい事を決めていきたい」と、高専女子学生の意欲向上と自身のキャリアをしっかり考えていく意識が感じられました。企業関係者からは、「自社の仕事内容は顧客のITトラブルの解決ということもあり、顧客の声をしっかり聞き、解決することが求められる。やはり女性の方がコミュニケーション能力が高く気配りもできると感じるため、会社として女性は大歓迎。高専の女子学生はプレゼンテーションもしっかりしていた。社会で活躍していってほしい。高専女子大歓迎です。」と、高い評価をいただきました。
続いて後半は、企業関係者の方々から、男女共同参画への取り組みや女性技術者の活躍についてのポスター発表が行われました。各社の工夫を凝らしたプレゼンテーションに高専女子学生も食い入るように見聞きしており、積極的に質問をする声も聞こえました。
最後に、企業関係者と高専教員の名刺交換会を行いました。学生の進路やキャリア形成についてのネットワークを広げ、さらに専門技術等についても情報交換をすることができる、よい機会となりました。
「高専女子フォーラムin関西」の参加人数は、企業関係者が35社47名、中学生が19名、保護者が30名(23組)、教育関係者が12校20名で、学生スタッフ、教職員スタッフをあわせると合計203名にものぼり、盛況のうちに無事閉会できました。ご来場の皆様、関係者の皆様に御礼申し上げます。